多くの蜂は、理由もなく人間に攻撃を仕掛けることはありません。凶暴なイメージのスズメバチでさえ、攻撃には必ず明確な理由があります。人の動きや刺激が“攻撃された”と蜂に認識されたときに攻撃が発生するのです。とはいえ、蜂は突然襲ってくるわけではなく、その前に必ず警戒行動や威嚇行動といったサインを出しています。こうした合図に気づいて正しく対処できれば、攻撃を避けられる可能性はぐっと高まります。
ここでは、スズメバチが見せる代表的な警戒・威嚇行動を紹介します。
スズメバチが相手を“敵かもしれない”と判断すると、まずはその人の周りをゆっくりと飛び回りながら様子をうかがいます。この段階で大声を出したり、手や持ち物を振り回して追い払おうとすると、スズメバチをさらに興奮させてしまいます。
もし周囲を飛び回られた場合は、身を低くして後ずさりしながら静かにその場を離れるのが最善です。
警戒しても相手が退かないと判断すると、次に威嚇行動へ移ります。羽音を大きく鳴らし、さらに大アゴを「カチカチ」と鳴らして強く威嚇します。
とくに、スズメバチが空中でホバリング(同じ場所に留まって飛ぶ)しながらこちらを見据えている場合は、すでに攻撃態勢に入っている可能性が高いため非常に危険です。
この段階でも、手で払う・叫ぶなどの刺激は絶対に避け、ゆっくり後退しながら距離を取るようにしましょう。
スズメバチの攻撃を避けるためには、まず 巣を作らせない・放置しない ことが大切です。スズメバチにとって巣は生活の中心であり、巣を守るためなら強い攻撃行動を取ります。
巣を直接攻撃していなくても、近くの振動や木を揺らす行為なども、蜂にとっては“攻撃された”と認識されることがあります。
そのため、蜂の巣を見つけた場合は放置せず、早めに駆除することが重要です。自分で対処すると非常に危険なため、可能であれば専門業者に相談しましょう。
スズメバチの攻撃は、巣や自分を守るための防衛行動によるものです。警戒や威嚇のサインを理解し、冷静に距離を取ることで被害を避けられる可能性があります。しかし、巣の駆除や安全な対応は非常に危険を伴います。蜂の巣を見つけた場合や攻撃のリスクを感じた場合は、無理せず専門の駆除業者に依頼することが最も安全で確実な方法です。
正しい知識と慎重な行動が、あなたと周囲の人の安全を守る第一歩になります。