蜂の巣の駆除が終わってこれで一安心!快適で安全な日々が過ごせる!…とは限らないんです。
注意してほしいのが「戻り蜂」という現象です。今回はこちらをご紹介します。
戻り蜂とは、蜂の巣駆除を行った場所に蜂が戻ってくることです。
蜂は種類に関係なく巣のあった場所を記憶する「帰巣本能」を持っているため、巣の駆除後に戻り蜂が現れることは珍しくありません。さらに、巣がなくなったことで混乱した蜂はより攻撃的になることがあります。そのため、巣の駆除後は適切な対応が必要になります。
戻り蜂が発生する原因とは何があるのでしょうか?
主に以下の3つが考えられます。
➀巣の駆除時に外にいた蜂が戻ってくる
蜂はおもに朝から日没ごろまで、エサや巣の材料を集めるために巣の外に出かけることが多いです。そのため、日中に巣の駆除作業を行うと多くの蜂を取り逃すことになり、戻り蜂の原因になります。
➁巣の駆除時に蜂が逃げた
巣の駆除には殺虫剤を使用します。しかし、殺虫剤が届かなかった蜂は駆除に驚き逃げ、時間が経つと戻ってきます。特に、夏から秋にかけて蜂の数が増えるため、すべての蜂を駆除することは困難になります。
➂引越し途中の巣を除去した
キイロスズメバチ、モンスズメバチ、チャイロスズメバチなどの蜂は、繁殖に伴い巣が狭くなると巣を変える習性があります。はじめは土の中や木の下など敵の目につかないところに巣を作り、狭くなると家の軒下などの広い場所に引越しをします。駆除した巣が新しい巣だった場合、引越し前の巣に幼虫や成虫がたくさんいるため、さらに新しい巣が繰り返し作られることになります。引越し途中の蜂を見つけ、近くに巣が二つある場合は、新しい巣と古い巣を同時に駆除する必要があります。
それではどのように対処をしていけばいいでしょうか?
ただ一つ安心してほしいのが、戻り蜂は帰る巣がないため基本的に数日から2週間で寿命を迎えます。戻り蜂の数が少なく、刺される危険性が低ければ放置していればいなくなります。
しかし、戻り蜂のなかに女王蜂がいた場合、再び同じ場所に巣が作られてしまいます。また、巣がなくなったことで混乱し、より攻撃的になっていることが多いです。そのため対処法は、戻り蜂の数によって変わります。
戻り蜂が1、2匹の場合、殺虫剤や粘着シートを使用した自己処理も可能です。
殺虫剤を用いる場合は注意書きをよく読み、対象の蜂に効果があるかを確認することが大切です。また、殺虫剤は1本では量が不足する場合があるため、蜂が完全に動かなくなるまで使用できるよう2本以上用意しておくと安心です。作業中は肌の露出を避けることも重要で、首にタオルを巻く、袖口を閉じるなどして蜂が服の隙間から入り込まないようにしましょう。さらに、蜂は暗い色に反応しやすいため、黒や茶色など濃い色の服は避け、香水や柔軟剤、整髪剤など匂いの強いものも控えることで、刺されるリスクを減らすことができます。
粘着シートを用いる場合はシート回収時に周囲に蜂が飛んでいないかを確認し、巣や死骸の回収時には完全に蜂が死んでいることを確かめることが大切です。回収の際には周囲に殺虫剤を散布しておくと、より安全に作業できます。また、蜂の死骸に触れる際は注意が必要で、死んでいても針を出すことがあるため、絶対に手で触らないようにしましょう。
このように戻り蜂が1、2匹のときは自己駆除も可能ですが、不安に感じた時は無理せずに業者に相談しましょう。
戻り蜂が3匹以上の場合、自己駆除では危険を伴うため業者に依頼するのが安心です。巣を作られた場所は、蜂にとって好都合であったためです。同じような環境ならば、また巣を作られてしまう可能性があります。
巣の駆除後、女王蜂が生き残らなかった場合、残り蜂は幼虫から栄養を取れず、集団行動もとれないため寿命を迎え、再び巣が作られることはありません。しかし、女王蜂が生き残った場合、再び女王蜂の主導で営巣を始め、同じ場所に巣が作られます。再び蜂の巣が作られた、日にちが経っても蜂が発生する、残り蜂の数が多い場合は業者に対処してもらいましょう。
蜂の巣を駆除しても、戻り蜂の発生などで油断できないことがあります。しかし、戻り蜂の数や状況に応じた適切な対応を行えば、安心して快適な生活を取り戻せます。巣の駆除はもちろん、駆除後の戻り蜂への対策まで、私たちにお任せください。安全で確実な方法で、長く安心して過ごせる環境を守り、快適な日々をしっかりサポートします。