蜂毒アレルギーって?

蜂によって毎年命を落としてしまう悲しいニュースが流れてきます。

そもそも蜂の毒性とは一体どのようなものになるのでしょうか?

 

アナフィラキシーショックや、一回目なら大丈夫だけど二回目は命に関わるなど、なんとなくの理解をされている方は多いかと思います。

今回は蜂毒アレルギーとは何かについて詳しく解説していきたいと思います。

 

 

まず、蜂毒アレルギーとは、蜂の刺傷で蜂毒が体内に入ることによって起こるアレルギー反応のことです。

症状のほとんどは、皮膚炎(かゆみ、発赤)、嘔吐、寒気などですが、人によっては重度のアナフィラキシーショックを起こし命を落とす危険性があります。厚生労働省の調査によると、日本では年間20名ほどが蜂刺のアナフィラキシーショックで亡くなっており、多くは40歳以上の男性でした。

 

『蜂の種類って何種類あるの??』の記事でも解説をしていますが、蜂毒アレルギーが起こる原因となる主な蜂の種類は限られています。スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの三種類です。

蜂毒には多数のアレルゲン(アレルギーの原因となるタンパク質)が含まれています。蜂の刺傷によって全身症状を引き起こすしくみは、蜂毒の直接作用による全身症状と、蜂毒アレルギーによるアナフィラキシーがあります。

注意しないといけないのは蜂の種類を超えた共通のアレルゲンもあるため、アシナガバチに刺されてアレルギーを獲得した患者が、スズメバチに刺されたことでアレルギーを発症することもあります。通称よく言われるスズメバチに二回目に刺されたときにのみ危ないとは一概に言えないということです。

 

蜂毒の特徴として反応時間が早いということが挙げられます。一般的にアナフィラキシー反応は数分~数十分以内に起こります。アナフィラキシーの症状は出てから心停止まで15分という報告があり、速やかな治療が必要になります。

蜂毒アレルギーがなく局所症状のみの場合、蜂に刺された箇所に軽い痛みやかゆみ、腫れなどが起こり数日で消えます。

当たり前と言われれば当たり前ですが、複数回刺されるごとに症状は重くなっていきます。特に短期間に2回蜂にさされると、アナフィラキシーを起こしやすくなるといわれています。

それだけではありません。同時に大量の蜂毒が体内に入ったり、首や頭などを刺されたりすると蜂毒の直接作用による全身症状(頻脈・頭痛・呼吸困難・急性腎不全など)を引き起こす場合があるため、早急に医療機関に受診する必要があります。

蜂毒アレルギーがあると、刺された人の約10~20%が、全身じんましんなどの皮膚炎症状や嘔吐、浮腫、呼吸困難などのアナフィラキシー症状を引き起こすと言われています。そのうち、数%は意識障害や急な血圧低下などのアナフィラキシーショックを起こすとされ、命に危険が及ぶ確率が高くなります。

 

繰り返しになりますが、このように命に危険が及ぶ最も危険な形態をアナフィラキシーと呼びます。アナフィラキシーは全身的なアレルギー反応であり、喉や舌の腫れ、呼吸困難、血圧の急激な低下、意識障害などを引き起こします。アナフィラキシーは緊急医療を必要とします。

身近な人が命の危険にさらされない為にも、蜂の巣を見つけたら早めの駆除をおすすめします。

 

蜂毒アレルギーの診断は医師による詳しい問診と皮膚テストや血液検査によって行われます。蜂毒アレルギーの治療には、蜂毒免疫療法(蜂毒減感作療法)が一般的です。これは、徐々に蜂毒を投与して免疫系の反応を抑制する治療法です。また、アナフィラキシーの症状が現れた場合は、エピペン(アドレナリン自己注射器)を使用して緊急処置を行います。

 

蜂毒アレルギーへの対策は、蜂の習性を知り、刺されない方法を知ることが大切です。

夏から秋にかけ蜂の活動期に入り、多くの被害が報告されます。

近所で蜂を見つけ、頻繁に見かけることがあれば、被害がひどくなる前に蜂の巣を見つけ、早めにご連絡ください。